岩手川 鉈屋町工場
2007年解体
前回の仙北町工場 に続き「浜藤」の「岩手川」鉈屋町工場です。
明治29年(1896)当時の近藤酒造店 酒蔵の買い取りから始まりました。
ここも平成18年(2006)に岩手川の自己破産で、敷地にある建物の多くは解体されることになり、解体前に調査に入りました。
2007年4月28日撮影
鉈屋町工場の南端にあった桜の木。
解体工事中に満開でしたが、これも伐採されてしまいました。
2007年4月28日撮影
2024年4月11日撮影
生き残った建物の一つ「大正蔵」。現在は もりおか町家物語館 の施設として、改修・公開されています。
2007年4月28日撮影
仕込み室2階の外部通路。増設していった工場っぽい感じが好きでした。
2007年4月28日撮影
外部通路から見た「大正蔵」、北方向を向いています。
2007年4月28日撮影
地上から南方向。左 仕込み室・右 圧搾室。
2007年4月28日撮影
前の場所からちょっと左に入って、西側・北上川方向を見ています。
正面に見えるのが、圧搾室。
2007年4月28日撮影
圧搾室の圧搾機。機械には「羽前大山 伊藤鐵工場」と思われる文字が刻まれています。
この会社、山形に今も現存しているかも。
2007年4月28日撮影
記憶があやふやですが、仕込み室のタンクだと思います。
2007年4月28日撮影
工場の受電設備。
2007年5月2日撮影
奥が凝灰岩の組積造で作られた「昭和の酒蔵」、手前が解体作業で骨組みだけになった貯蔵庫。
2007年5月2日撮影
ほとんどの建物が、平成19年(2007)に解体されました。
2007年7月17日撮影
大正時代に作られた「冷蔵庫」。
保存の話もあったのですが、解体されました。
2007年7月17日撮影
2024年4月11日撮影
鉈屋町の通り沿いに建っていた「文庫蔵」と町家。
もりおか町家物語館として生き残っています。
2007年4月28日撮影
解体の際に廃材置き場から「救出」した「祝 初荷 岩手川」の幟。
洗濯して、今でも事務所に飾ってあります。
・参考文献『こころの酒 岩手川』2015年4月2日、盛岡まち並み塾調査活用委員会 渡辺敏男
もりおか町家物語館 で取り扱っています。