盛岡の水路跡


雫石川から小諸葛川へと水路跡を遡る 7-2

都市計画道路の一部なのか?


全体地図


今回の地図


都市計画道路

出典:国土地理院、盛岡市土地情報提供システムオープンデータを元に作成

 盛岡市内には、市の都市計画で定められた「都市計画道路」が存在します。既に完成しているものもあれば、「どうやってそこに道路を通すんだよ」と思う、絵に描いた餅のような道もあります。


 ■ 都市計画道路の位置は「もりおか便利マップ」で確認できます→


大館号線

出典:国土地理院、盛岡市土地情報提供システムオープンデータを元に作成

 そういった未完成の都市計画道路でも、経路のほんの一部だけができている場合があります。例えば、ここは都市計画道路 新道篠木線の一部ですが、何十年もこの長さのままで進捗がありません。


篠木線1976

出典:国土地理院、クリックで拡大

 昭和51年(1976)の航空写真。この時点でここまで作られていましたが、


篠木線2022

出典:グーグル、クリックで拡大

 21世紀になってもう20年以上経ちましたが、現状はこうです。


滑走路?

2024年11月6日に撮影

 私が初めてこの道を歩いたのは、1995年ごろだったと思います。
 最初の感想は「なにこの滑走路?」でした。実際は長さが200mしかないので、滑走路には厳しいですが、セスナとかビーチクラフトとかシュトリヒなら、なんとか離着陸できないだろうか。

 幅が広いのにセンターラインも路側帯もないのが、異様さを増しています。


新道大坊線

出典:国土地理院、盛岡市土地情報提供システムオープンデータを元に作成

 脱線が長くなりましたが、要はこの「謎の道」も、未完成の都市計画道路の一部ではないか? と、思ったわけです。早速確認してみたところ、確かに都市計画道路が近くに予定されていますが、経路が若干ずれています。


 今回は素直にお役所へ聞きに行きました。盛岡市交通政策課にお伺いしたところ、

  ・北天昌寺町23号線は、都市計画道路の一部ではない。

  ・将来的に、北天昌寺町23号線が、都市計画道路の一部になる予定もない。

    との回答をいただきました。

 でも予定どおりに計画道路を作ったら、謎の道も こんなことになるのでは。


次は、公図を調べてみます。



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