国道4号と106号に分断された水路 2-1
あと、盛岡市道茶畑1丁目7号線
地図出典:国土地理院を元に作成。
前回の2箇所の水路跡を並べると、こんな配置になります。
この頃、2020年の秋ぐらいから、GIS(Geographic Information Systems、地理情報システム)を使用して、調査したことをまとめたり、机上調査をするようになってきました。
GISの説明はちょっと難しいのですが、要は「座標情報を共通項として、様々な情報を表示・分析できるシステム」のようなものでしょうか。Google Mapなども、GISを元にして作られています。
地図に水路跡の「座標」を書き込んだり、古地図や航空写真の「座標」を合わせることによって、地図と重ね合わせたりしています。
使用しているツールは、フリーウェアの QGIS です。
出典:もりおか歴史文化館収蔵『城下及近在図』を元に作成
水路跡を、1860年代の古地図と重ね合わせたもの。
もともとは1つの流れだったことがわかります。
出典:国土地理院を元に作成。
これは 国土地理院の地図・空中写真閲覧サービス から、昭和23年(1948)の航空写真をダウンロードして重ねたもの。
モノクロで分かりにくいですが、水路が続いているのが見えます。
この当時は、茶畑・中野ともほぼ全てが田圃でした。
出典:国土地理院を元に作成。
これも国土地理院の標高データを使い、高さ1mごとの範囲を色分けしたもの。
梁川の上流から取水して、水路を山沿いに通して水を運び、東山・中野・茶畑の広大な田圃を潤していました。