旧第三騎兵旅団二十三聯隊覆馬場
2008年解体
前回の酒保・下士官集会棟 と同じく、盛岡市青山地区にあった第三騎兵旅団二十三連隊の建物です。
現存している 旧第三騎兵旅団二十四聯隊覆馬場(現・盛岡ふれあい覆馬場プラザ アリーナ棟)と同型の6棟のうちの一つで、アリーナ棟のすぐ東隣にあり、日本新薬株式会社 盛岡食品工場の倉庫として使われていました。
2008年6月撮影
工場の入口にあった門柱。第三騎兵旅団二十三連隊の門柱が、そのまま使われていました。この門柱は移設保存され、現存しています。(→グーグルストリートビュー)
2008年6月撮影
倉庫となった覆馬場の内部。天井が張られた状態です。
2008年6月撮影
屋根裏の調査に入りました。見慣れたフィンクトラスのはずですが、ちょっとした違和感があります。他の覆馬場に比べると、ブレース(斜めの補強材)が多く取り付けられていました。
上が他の覆馬場、下が日本新薬の覆馬場です。補強のため、後に増設したようです。
青部分が元の骨組み。その他が後設のブレースです。2008年当時、がんばって説明用に作った3Dデータが役に立つ時が来るとは。
2008年6月撮影
日本新薬 盛岡食品工場も、昭和の香りがするいい感じの工場だったのですが、2008年8月、覆馬場と共に姿を消しました。
出典:国土地理院
昭和51年(1976)の航空写真。矢印のところが旧第三騎兵旅団二十三聯隊覆馬場です。
出典:グーグル
同じ範囲の現況。日本新薬の土地はすべて更地になり、ユニバースを中心とした商業施設になりました。