盛岡の水路跡


上小路〜梁川間の水路跡 2-1 追記1

公図の限界


2-1追記1948

出典:国土地理院を元に作成


 前回、起点で「ここより上流はバイパスの下になっており、その先は確認できませんでした。」と書きましたが、 昭和23年の航空写真をよく見てみると、その先の部分も残っているような感じがします。


追記地図

出典:国土地理院を元に作成

 上小路と4号線パイパスの間に残る、斜めの細道。

 以前から、妙なところにある道だなとは思っていました。


公図

 公図を取ってみました。(計724円)

 やはりあの細道が水路跡の続きのようです。


 こういうのを見ると「片っ端から公図を取れば、水路跡などいくらでも確認できるんじゃないか」と思うかもしれません。

 私も一時期そう考えて、公図での調査を行ったことがありましたが、なかなかうまくいきませんでした。

 公図は、お金を払ってからでないと内容が分かりません。「多分この辺だろう」と思って取っても、出てきた図面が「ハズレ」だと、手がかりが得られません。(今回の公図は「当たり」でした)
 最近になって測量し直した新しい公図は、古い水路の経路が残ってないことが多いですし、逆に古い公図に書いてあっても、現場に行くと痕跡が何もなかったりします。

 そういうことが続くと、一枚362円とはいえ、けっこうな金額になっていくので、クレジットカードの請求が来たとき「まさか不正利用されたんじゃないか?」と思うことさえありました。


 私は「現場に残る痕跡」を見つけるのが好きなので、なにか本末転倒な気がするのです。


公図・登記に関する調査については、こちらにも書きました。



次へ →


桂汎用工房

歩いた記録へ戻る