金田一勝定別邸
2002年解体
金田一勝定は明治期の実業家。盛岡銀行、盛岡電気、岩手軽便鉄道などの創立と経営を行った人物です。その別邸が、現在の盛岡市中心部にありました。
ちなみに金田一京助は、彼の甥っ子です。
2002年撮影
中央通のNTT前交差点からの写真。瓦屋根の2棟が、最後まで残っていた別邸の建物です。この時点で既に、敷地のほとんどが駐車場になっていました。
2022年2月撮影
現在の様子。20年近く経っているのに、周辺や背景にある建物などが、あまり変わっていないのが逆に驚きです。
この別邸が2002年9月に解体されることになり、その直前に調査させていただきました。
・・・のですが。
私のところには、この屋根裏の写真しか残っていませんでした。どれだけ屋根裏に取り憑かれているんでしょうか。
当時はまだデジカメでなくAPSだったので、これはプリントをスキャンして、パノラマ作成ソフトで合成したものです。
出典:国土地理院
1965年の航空写真。赤線内が公図から推定される敷地。
庭にテニスコートまであります。コートってどれぐらいの大きさなのか気になって調べたら、ライン内で23.77m×10.97m、ライン外の周囲も入れると36.57m×18.29m、面積668.86平方メートルで、約202坪。自動車が小さく見えます。
出典:グーグル
現在は敷地のすべてが駐車場に。盛岡で「金田一駐車場」といえば、知らない方はいないのではないでしょうか。