上田4丁目と高松2丁目 田圃跡の水路 6-1
田圃以前 - 黄金競馬場
出典:国立国会図書館デジタルコレクション 写真の中の明治・大正
もう25年以上も前ですが、この辺りに昔、競馬場があったという話を聞いて、その跡が残っていないか、歩きまわって探したことがありました。
その時は痕跡が全く分からず、本当にあったんだろうか、と思っていました。
上の写真は、「国立国会図書館デジタルコレクション 写真の中の明治・大正」の「東宮行啓紀念写真帖」から見つけたもの。明治40年ごろと思われます。
この競馬場があった場所が、ここ↓
地図出典:国土地理院を元に作成
明治36年(1903)に作られた、黄金競馬場(こがねけいばじょう)です。
「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二)を参照して経路を出しました。
明治44年(1911)までは1周 半マイル(約800m)の走路でした。
(資料によっては「1000m」となっていますが、地図上での距離計測や、「東宮行啓紀念写真帖」の記述などから、約800m ≒ 半マイルと思われます)
地図出典:国土地理院を元に作成
明治45年(大正元年・1912)に、1周 1マイル(約1600m)に拡張されます。
大正から昭和初期にかけての、複数の地図を閲覧して経路を出しました。
出典:Google Earthを元に作成 クリックで拡大
現況に当てはめてみた、新旧の黄金競馬場走路です。
これでは現場に行っても、痕跡が分かるはずもないですね。